教育要領
教育要領において定義された中学校
教育課程編成の一般方針として要約すると以下の点を訴えている。- 人間として調和のとれた育成
- 生きる力をはぐくむ
- 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する
- 基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得
- 課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力をはぐくむ
- 主体的に学習に取り組む態度を養い
- 個性を生かす教育の充実
- 生徒の言語活動を充実する
- 家庭との連携を図りながら,生徒の学習習慣が確立する
こうしたようにいつの時代にも課題となる道徳の教育方針についても言及されておりポイントとしては
- 人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭,学校,その他社会における具体的な生活の中に生かし
- 伝統と文化を尊重し
- 我が国と郷土を愛し
- 個性豊かな文化の創造を図る
- 公共の精神を尊び
- 民主的な社会及び国家の発展に努め
- 国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献し未来を拓く
- 主体性のある日本人を育成
- 教師と生徒及び生徒相互の人間関係を深める
- 人間としての生き方についての自覚を深め
- 職場体験活動やボランティア活動,自然体験活動などの豊かな体験
- 自他の生命を尊重
- 規律ある生活
- 自分の将来を考え
- 法やきまりの意義の理解
- 主体的に社会の形成に参画
- 国際社会に生きる日本人としての自覚
近年の改正のポイント
文部科学大臣が「教育課程の基準」として公示する教育要領・学習指導要領に基づいて定められる。教育要領は法律とことなり常に検討され、 カリキュラムの内容については常に変更される。 近年の改正教育要領のポイントは以下の通り- 国語・社会・算数・理科・体育の授業時数を10%程度増加
- 週当たりのコマ数を低学年で週2コマ、中・高学年で週1コマ増加
- 国語をはじめ各教科等で記録、説明、批評、論述、討論などの学習を充実
- 国際的な通用性、内容の系統性の観点から指導内容を充実
- 〔台形の面積(小・算数)、解の公式(中・数学)、イオン、遺伝の規則性、進化(中・理科)〕
- 反復(スパイラル)による指導、観察・実験、課題学習を充実(算数・数学、理科)
- ことわざ、古文・漢文の音読など古典に関する学習を充実(国語)
- 歴史教育(狩猟・採集の生活や国の形成、近現代史の重視等)、宗教、文化遺産(国宝、世界遺産等)に関する学習を充実(社会)
- そろばん、和楽器、唱歌、美術文化、和装の取扱いを重視(算数、音楽、美術、技術・家庭)
- 武道を必修化(保体/中1・2) ○総合的な学習の時間の学習の例示として、地域の伝統と文化を追加(小)
- 発達の段階に応じて指導内容を重点化
- 〔人間としてしてはならないことをしない、きまりを守る(小)、社会の形成への参画(中) など〕
- 体験活動を推進 ○先人の伝記、自然など児童生徒が感動する魅力的な教材を充実
- 道徳教育推進教師を中心とした指導体制を充実
- 発達の段階に応じ、集団宿泊活動、自然体験活動、職場体験活動などを推進(特別活動等)
- 中学校に外国語活動を導入、聞くこと、話すことを中心に指導(小5・6)
- 中学校では聞く・話す・読む・書く技能を総合的に充実
- (語数を増加〔900語程度まで→1200語程度〕、教材の題材を充実)
- 幼小連携を推進、幼稚園と家庭の連続性を配慮、預かり保育や子育て支援を推進(幼稚園)
- 環境、家族と家庭、消費者、食育、安全に関する学習を充実
- 情報の活用、情報モラルなどの情報教育を充実
- 部活動の意義や留意点を規定
- 障害に応じた指導を工夫(特別支援教育)
- 「はどめ規定」(詳細な事項は扱わないなどの規定)を原則削除
中学校設置基準
中学校の設置に当たり以下のようなことが定められています。一学級の児童数は、法令に特別の定めがある場合を除き、40人以下、教師の数は1クラス1人以上
校舎の面積は600m2以上
41~480人は40人以降一人当たり6m2増やし、481人以上は40人以降一人当たり4m2ふやさなければいけない
例)全校生徒10人 = 600 m2
例)全校生徒400人 = 600 + (400-40)×6 = 2760 m2
例)全校生徒1000人 = 600 + (480-40)×6+(1000-480)×4 = 5320m2
運動場の面積は3600m2以上
241~720人は40人以降一人当たり10m2増やし、741人以上は8400m2必要
※ただしこれらは地域の実態その他により特別の事情があり、かつ、教育上支障がない場合を除く定めです ※出典:教育要領
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